【備える住まい】もしもの時のために用意して置くものの場所が大事
今現在、自宅に何日分の備蓄を用意されていますか?
横浜市のHP(こちら)では、最低3日分を用意しましょうとなっています。
また、農林水産省の新型インフルエンザに備えたときの防災備蓄として2週間分の食料を準備する内容となっています。(こちら)
(2016年10月修正)
2週間分は、ある程度収納場所を必要とします。
また家族の年齢によっても、必要なものが変わります。
その時の被害状況にもよりますが、たとえば首都圏に大きな被害が出た場合
避難所に避難する人の人数は多くなり
避難所の備蓄が足らない
被害範囲が広く道路の復旧にも時間と人手が足りない
避難生活をする人数が多いくなる
物資がいきわたらない などの状況が想像できます。
以前の東日本大震災でも、都心部の被害は少なかったのですが、スーパーから物がなくなる事態がおこりました。
もし首都圏に大きな被害がでた場合は、さらにものがいきわたらない状態が長く続きそうです。
もし、みんなが備蓄を十分にすれば、少しでも緩和されるかもしれません。
さて、備蓄を増やす必要がありそうですが、実行するまでにいくつかの大きな壁があります。
まず第一に費用の問題です。
1週間分の備蓄の食品類を準備するために、毎月の食費とは別に費用がかかります。
次に備蓄品の購入です。
「何」を「どのぐらい」用意する必要があるのか?考えないといけません。
食べ物の好みもありますし、家族構成も異なります。
栄養のバランスも考慮し、メニューを検討し、購入する量を見積もりする必要があります。
メニューを考えるのは面倒・・・という場合は、ベターホームのHPで紹介している1週間分のメニュー(こちら)が参考になります。これをベースに自分の家族にあったメニューと量を検討すると少し楽ですね。
また仙台市のHP(こちら)の地震防災アドバイザー室でもすすめているのが、循環備蓄。
普段の食事に使うものを、少し多めに購入し置いておき、それを消費しながら、また購入する方法です。
お米を一袋余分に買っておく、それならできそうですよね。
最後に場所の問題。
たとえば水、1人1日3Lが目安と言われています。1週間分の備蓄量を見積もると、
大人2人、子供2人の場合、3L×4人として1日当たり12L。
それを1週間分12L×7日=84L。2Lのペットボトル42本程度と計算できます。
6本入り1箱とすると、7箱分です。
水だけも場所の確保が難しそうですが、それに加えて食事の分のスペースとなると、収納場所の準備も必要です。
特に食品は循環させるために、ある程度取り出しやすく、管理しやすい場所(忘れない場所)に置いておく必要があります。
そうしないと、あることをすっかり忘れてた、期限が切れていた・・・という事態になりかねません。
結論として、1週間分の備蓄を置くには、それなりのスペースが必要です。
一気に「えいや」と買い物をすると、置き場所に困ることになりそうな場合は、まずは今買い置きしているものプラス1、2多めに買い足すことからはじめるのはどうでしょう。
そして少しずつ物の量、場所を整理しながら、収納場所を確保し、場所を確保できたら備蓄量を増やすのことをおすすめします。
《まとめ》
・備蓄量の見直しの進め方は、 現在の量を確認→今後の備蓄量を検討→置く場所の検討
・備蓄量を増やすには、設置場所の確保も必要。(意外と場所をとります)
・もし場所が確保できなければ、まず現在あるスペースをまず利用して増やす。
そして整理をしつつ、置ける場所が確保できたら、徐々に増やすのがおすすめ。