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洋服・バッグ(鞄)・靴をカビさせない方法とカビが生えた時の対処法

あなたの大切な洋服・バッグ(鞄)・靴にカビが生えた時のショックは大きいですよね。ドラッグストアに行っても「洋服・バッグ(鞄)・靴用のカビ取り剤」なんて見たことない。「どうしよう…捨てるしかないかな?」と思う方もいるかもしれません。

でももう大丈夫!安心してください。カビ対策のプロが、あなたの大切な洋服・バッグ(鞄)・靴をカビさせない方法とカビが生えた時の対処方法をお伝えします!

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目次

1.カビを生えさせない方法

カビを生えさせないために一番重要なのは、予防です。

■湿度管理
カビの中にはコウジカビなどのようにある程度の乾燥状態を好む種類もあり、湿度65%ほどでも生える場合があります。しかし湿度をさらにこれより下げて55%以下にすると、乾燥状態を好む種類のカビでも発生することが難しくなります。イメージとしては水のない砂漠にお花畑ができない状態。

■乾燥材を使う
洋服・バッグ(鞄)・靴などは、収納場所に除湿剤を入れ湿気を取る。お財布などの小物の場合は、乾燥剤と一緒にジップロックへ入れ密封。

■掃除
収納場所をカビにとって喜ばしい状態(ほこりまみれなど)にしない。適度な掃除をして住めない環境に改善する。

きちんとした知識があれば再発のリスクが抑え、カビが生えないようにコントロールする事が可能です。

2.カビが生えた時の対処法

2-1.洋服・バッグ(鞄)・靴になぜカビが生えるの?

洋服・バッグ(鞄)・靴の素材には、動物の革や毛が使われている物があります。それらは有機物でできているのでカビの餌です。

また人間の皮脂や汗がそのものに染み込み、これがカビにとって大変嬉しいごちそう。タンス内はホコリと高湿度な状態ですので、カビが生える原因です。

常に使っている場合は、カビが発生し定着する暇がありませんが、一度タンスの中にしまって2〜3カ月後たつと、白い斑点やふわふわした毛玉のようなカビが…なんてことは、よくある話です。環境が最適で餌が豊富にあったら、生えない方がおかしいですよね。

2-2.洋服・バッグ(鞄)・靴にカビが生えてしまった場合のカビ取りの方法

洋服・バッグ(鞄)・靴にカビが生えてしまった時の対処法です。

■簡単なカビの場合
酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)やアルコールを使用。キッチンペーパーや綿棒に薬剤を含ませ、カビの部分に丁寧に染み込ませて取っていく。

■根が深いカビの場合
塩素系漂白剤(ハイターなど)を使用し漂白。ナイロンや合成繊維で白い服使うことができますが、染められた白色と脱色された白色は必ずしも同じ色にはならないため、使用する際は目立たないところでテストしながら気を付けてお使いください。

※それぞれ裏の説明書をよく読んでお使いください
※酸素系漂白剤を用いた後に塩素系漂白剤の使用は大変危険です。絶対にやめましょう

2-3.洋服・バッグ(鞄)・靴にカビが発生した場合は、収納場所もカビだらけ?

洋服・バッグ(鞄)・靴にカビが生えたということは、収納しているタンスやクローゼット、下駄箱の内部にもカビが移り、さらに衣類や小物にも感染している可能性が高いです。

カビが生えたと言うことは、そのカビにとって適した環境であり、かつタネである胞子がばら撒かれている状態。そのような環境では、カビが移らないわけがないと言ってもいいでしょう。

対処法としては、塩素系漂白剤(ハイターなど)やアルカリ性洗剤(カビキラーなど)を使用、隅々まで拭き掃除をし、きちんと乾燥させてください。

目に見えてカビが生えなくても、カビ臭いような臭いが衣類に染み付く可能性がありますので、衣類にカビが生えてしまったらクローゼットやタンスの内壁はしっかりと除菌しておいた方が良いでしょう。

2-4.最終手段!カビを完全に滅菌したい場合はガス滅菌が最適

あなたの大切な革製品やスーツにカビが生えてしまい、自分ではどうしようもなくなった場合、最終手段としてガス滅菌が効果的です。ガス滅菌とは、密閉したガス室にてガスを用いてカビを殺しきる方法で、カビだけではなく細菌やダニなど全てを殺しきる事ができます。
もともとは、医療器具等の滅菌に使われている技術ですので、カビ対策にもとても効果的です。

適切な方法で処理をし梱包すれば、未開封の状態で数年保存する事が可能です。シーズンものの高価な服や、バッグ(鞄)、靴、なかなか着ることのない着物、礼服、ウエディングドレスなど大切なものをカビから守るのに最適です。

ガス滅菌は革製品に用いた場合、脱色や変色の可能性も薬剤による除カビに比べて極めて低く、カビのみを取り除けます。使用しているガスは、カビの体を構成する成分を化学反応で変化させることにより、生命活動を阻害し滅菌します。

2-5.普通のクリーニングでは不十分なの?

ドライクリーニングなど、カビが苦手とする溶剤や洗剤を用いるクリーニングはありますが、素材によっては無理な場合もあります。
また、カビ菌は熱に弱い(60℃の熱で10分加熱すると菌の数が1/10になる)ので、衣服などは乾燥器の熱でも除カビ効果はあります。しかしこれも素材を選びます。
クリーニング店に『対象のカビ対策をして欲しいと』相談し、一度実施してみるのも良いかもしれませんが、普通のクリーニングでは、カビの専門知識を持っている店舗は少ないのが現状。またカビを落としきる事ができず、再発する可能性もありますので
注意してください。
ガス滅菌は、カビを始め細菌やダニも除去する、まだあまり知られていないサービスです。リスクが少ないので高価なものや大切なもの、長く使用しないものに適しています。クリーニングでカビの不安がある方は、ぜひおススメです。

まとめ

「洋服・バッグ(鞄)・靴にカビが生えてしまったら泣く泣く捨てるしかないよね」そんな言葉をよく耳にしますが、専門家に相談すればちゃんと対処法はあります。
安い物なら諦めも付きますが、高価なものや思い出の品は、諦めないで!奇麗な状態に戻せる場合もあるので、ぜひ専門業者に相談してください。困ったときこそ、カビ対策の専門業者を頼ってください!