カビ取り業者が教える!!今すぐ出来る重曹とお酢の使い方の全て

最近になって重曹とお酢が主婦ブロガーさんや雑誌などで話題ですよね。そんな重曹とお酢の有能コンビですが、実際のところ詳しい使い方を知っている人はどれくらいいるのでしょうか?
今回はこの1ページで、重曹とお酢の使い方が全てわかるようにまとめました。
[toc]1.重曹ってなに?
1-1.重曹とは?
最近よく耳にしたり、掃除用品売り場で目にする「重曹」ってどれぐらい掃除に効果的なのと疑問をいただいている人も多いのではないでしょうか。ここでは、普段の生活の中でかけているお掃除の悩みを重曹を使って解決していきたいと思います。
また、具体的な重曹の使い方やどれぐらいの効果があるのかについてもご紹介していきます。
1-2.食用と医療用と掃除用
重曹と言えば、山菜のあく抜きやお菓子のふくらし粉、揚げ物など主婦の方や一人ぐらしをしている方であれば一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
とても安価で、薬局、スーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどで簡単に手に入れることができ、最近は100円ショップなどでも手に入ります。
また、重曹にも純度や質に多少違いがあり、医療用ですと「炭酸水素ナトリウム」と表記されていることが多く100gあたり110円程度で販売されていることが多いです。またインターネットですとさらに安価で購入することも可能です。食用ですと重曹と表記されている他「ベーキングソーダ」や「タンサン」などと表記されていることもあります。
このように用途や質によって買い方や価格が若干変わってきます。
すぐに手に入る重曹ですが、基本的には料理をつくる場面で使われることが多いですが、実は家の掃除にも大活躍しているのです。
ではいったいどのような使われ方をするのでしょうか。
1-3.重曹の特性
■化学名:炭酸水素ナトリウム/重炭酸ソーダ
■化学式:NaHCO3
■特徴:弱アルカリ性を示し、水溶液はpH8.2(7が中性)なので肌にそれほど刺激を与えず酸を中和することができます。人体には無害で、食品添加物や医薬品としても昔から重宝されてます。
油分を乳化する効果やタンパク質を分解する効果があります。親水性と親油性を併せ持つので石けんの性質をもっており、油と混ざることで分解することができます。
2.重曹はどこで使えばいいの?-油汚れ編
重曹が最も得意とする分野は「油汚れ」のお掃除です。キッチン周りのお掃除は、こびりつくとなかなか落ちにくく、まとまった時間がないと掃除もしないのでそのまま放置、厄介な状態になりがちです。
そんなお料理好きな主婦や一人暮らしの方へ、重曹を使った簡単なお掃除方法をご紹介します。
2-1.換気扇の掃除
キッチンの換気扇は普段の料理でできたべたべた油がたっぷりついております。なかなかとれないこの油も重曹をつくってきれいに落とすことができます。
この埃をすったべたべた油は酸性ですので、アルカリ性の重曹を中和させることできれいに落とせます。
□手順
1.重曹と水を2:1の割合で混ぜペーストの重曹水をつくる
2.油汚れの箇所に重曹のペーストを塗布して放置
3.数時間放置し油が浮いたらスポンジでこすり油汚れを落とす。細かい部分は、歯ブラシなどを使用
2-2.食器の掃除
食器についたきつい油汚れは、ぼろ布やスクレイパーであらかじめ拭いておきます。また重曹は、汚れを中和させるだけでなく臭いを抑える効果もあるので、夜につけおきしても臭いを感じることはほぼありません。
□手順
1.油汚れのついた鍋に10Lに大さじ1〜2杯程度の重曹を加える
2.汚れを落としたい食器をつけ置き数時間放置し、洗い流す。洗い流したい鍋で行うことで鍋と食器を同時にきれいにできます
2-3.電子レンジの掃除
電子レンジ内の油汚れは、重曹水を電子レンジでチンをすることでより落ちやすくなります。
□手順
1.耐熱コップに大さじ2杯程度の重曹と同量の水をいれる
2.つくった重曹水を電子レンジに入れ約2分
3.十分に暖かくなっているのを確認し、15分から20分程放置
4.乾いた布やブラシでこすり拭きとる。
あたたまった重曹水に湯気がレンジ内の汚れを浮かせ落ちやすくしてくれます。
3.重曹はどこで使えばいいの?-クレンジング効果編
実は重曹にはもう一つ得意な分野があります。それが「クレンジング」です。
3-1.鍋の掃除
鍋の焦げを、熱湯で浮き上がらせます。
□手順
1.焦げ付いた鍋やフライパンなどに水を張る
2.重曹を小さじ2杯程度入れ、沸騰させる
3.火を止めて、数時間程度放置
なんと焦げが浮き上がってきます!それでもとれないような頑固な焦げであれば、再度重曹を振りかけ、タワシなどでこすり落としましょう。
アルミ製の器具はアルカリによって黒ずむのでこの方法はあまりおススメできません。
3-2.茶渋・湯垢の掃除
□手順
1.重曹を粉上のまま、陶器やコップの茶渋や湯垢のついた箇所にふりかける
2.そのままスポンジやブラシでこするだけ
粉状の粒子が柔らかい研磨剤の効果を発揮し、軽くこするだけで汚れが落ちます。
3-3.お風呂のカビ
重曹には、タンパク質を分解する効果がありますが、これがカビ菌や雑菌にも効きます。
□手順
1.ペースト状に作った重曹水をカビの気になるところに塗り、30分程放置。
程度の弱いカビであれば重曹がタンパク質でできたカビ菌の細胞を分解して除去してくれます。
もしもカビの程度が強いようであれば、上からラップをかけて2時間ほど放置しておきましょう。
4.重曹まとめ
重曹は、タンパク質汚れや油汚れを重曹のアルカリ成分で中和、分解して落とす効果があります。そのため油汚れに強く、カビ菌や雑菌を除去できます
5.お酢はどこで使えばいいの?
ここまでは重曹についてお話してきましたが、この重曹と大変相性が良いのがお酢です。二つを組み合わせることにより効果的にお掃除ができます。
5-1.シンク水垢の掃除
シンクといえば最も水を頻繁に使うところであり、水垢もつきやすいところになります。そもそも水垢とはいったいどうしてできるのでしょうか。
この水垢の正体は、水道水に含まれる炭酸カルシウムが原因でできたもの。飛び散った水滴やシンクについた水滴がそのまま放置されやがて固まり水垢となり、シンクを汚しているのです。
ではこの水垢をきれいにするにはどうしたらよいでしょうか。
□手順
1.シンクにお酢をかける
2.布などにお酢をつけシンクを磨く
調味料としてよく使われるお酢ですが、その成分は酸性で強い殺菌効果があります。そのため、水垢や石けんカスといったアルカリ性の汚れを中和して落とす効果が強いのです。
酢をシンクに垂らしたまま放置してしまうと、シンクを劣化させてしまう恐れがあるので注意しましょう。
5-2.トイレ掃除
トイレは普段から使っており、なかなか見落としがちな場所です。そのため、時間が経つとこびりついた汚れがなかなかとれなくなってしまいます。そこで、登場するのが重曹とお酢です。
お酢の酸性に反応し、協力に発泡する重曹は便器内の汚れをこすらずに落としてくれるほどの効果を持っております。
さらには重曹は消臭効果もあるのでちょっと臭うトイレ内を清潔な臭いに保つこともできます。
□手順
1.便器の内側の特に汚れている部分に重曹を吹きかける
2.吹きかけた重曹にスプレーなどに入れたお酢を直接吹きかける
3.30分程放置。発砲した重曹が汚れを浮きあがる
4.あとは便器用ブラシなどで軽くこするだけ
6.お酢まとめ
重曹と反対にお酢は酸性なのでアルカリ汚れを中和して落としてくれます。水道水や尿に含まれる成分を分解してくれるので、シンクやトイレ、お風呂を磨くのに効果的です。
重曹と組み合わせると、発泡の効果によりさらに簡単に汚れが落とせます。
7.使用上の注意点
重曹は、人体には影響はありませんが、どういったことに使用するかはしっかりと見極める必要があります。溶解作用がありますので、万が一目に入ってしまった際にはすぐに水で洗い流してください。また、肌の弱い人ですと手荒れの原因になりますので長時間手に手につけていたり、大量に触ってしますといったことを避けるようにしてください。重曹を使ってのお掃除の際には必ずゴムの手袋をして行ってください。
お酢は、アルミなどを長くつけておくと酸焼けを起こしてしまう恐れがあります。使用後はきちんと洗い流しましょう。
8.まとめ
重曹とお酢の有能コンビ、いかがでしたでしょうか?重曹もお酢も安価で手に入りやすい品です。今まで
・台所用洗剤
・浴室洗剤
・トイレ洗剤
とそれぞれの用途に合った洗剤を買っていたと思いますが、これからは一切必要なし。特性を理解し、スプレーボトルに手作り洗剤。これであなたも今日からおそうじ名人です!